開催概要

実行委員長ご挨拶GREETING

撮影:伊藤彰紀

「六本木アートナイト」は新型コロナウイルス蔓延を受けて2020年5月の開催が中止となり、その後も延期を繰り返して参りました。この度、2022年9月17日[土]から19日[月・祝]の3日間に、「六本木アートナイト2022」として改めて開催できることを心から嬉しく思います。オールナイトとまでは行きませんが、朝から夜まで、六本木の街なかでアート、映像、パフォーマンスをお楽しみいただけます。
テーマは「マジカル大冒険 この街で、アートの不思議を探せ!」。もともと2020年に計画していたコンセプトですが、パンデミックや戦争など地球規模の困難が拡がった今日、アートの持つマジカルな力と想像力によって、別世界を旅する体験はますます求められているといえるでしょう。
「六本木アートナイト2022」のメインプログラムは、待ちに待った村上隆の「ドラえもん」モチーフのバルーン作品と、村上さんキュレーションによる12組のアーティストの「ドラえもん」です。「ドラえもん」の四次元ポケットから次々に出てくるひみつ道具は、好きなところに行ける「どこでもドア」や好きな時代に行ける「タイムマシン」など、長いこと子供の心を踊らせてきましたが、空間や時間を自在に超えられる道具は、時代や年齢に限らず誰もが夢を見ることができるもの。アーティストとコラボレーションした「ドラえもん」はどのようなマジカルな世界へ私たちを誘ってくれるのでしょうか。
メインプログラムに加え、「六本木アートナイト2022」にはコンセプチュアル・アートのレジェンド、ローレンス・ウィナーや90年代以降の国際芸術祭等で広く知られるキムスージャやマイケル・リンも参加。カラフルでカワイイ作品が特徴の増田セバスチャンは六本木交差点周辺を変身させます。その他、六本木ヒルズ、国立新美術館、東京ミッドタウンから芋洗い坂周辺の空きビル空間まで、今年も多数のアーティストによるアート作品やパフォーマンスがみなさまをマジカルな体験へお迎えします。どうぞご期待下さい。

六本木アートナイト実行委員長
片岡 真実(森美術館 館長)