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プレプログラムPre-Program

「六本木アートナイト2019」では 先行して六本木の各所で設置・開催するアートナイトのプログラム を「プレプログラム」として展開します。設置期間を広く設定することで、 多くの皆さまに六本木アートナイトをお楽しみいただける機会をつくります。

5/18(土) START

セドリック・ル・ボルニュ「欲望と脅威」

フランス在住のアーティスト、セドリック・ル・ボルニュは編み込まれたワイヤーを用いて、人間、鳥、海洋生物の立体作品を制作しています。屋根の上や空中高くに現れる作品は、強い光に照らされることで、ありふれた公共空間を詩的な情景に作り変えます。アートナイトに出現する3羽の鳥は、その儚い存在感を通して、夢のような都市景観を生み出すでしょう。

・日時 :5/18(土) 〜5/26(日)
・場所 :六本木ヒルズ 66プラザ、六本木ヒルズ 毛利庭園
・参加料:無料



大村雪乃+松田暁+堀和紀 「唄う蜘蛛の巣」

《唄う蜘蛛の巣》は毛糸で作られた、手編みのクモの巣のオブジェです。観客が触れるとクラシック音楽を奏でるようにプログラムされている、インターラクティヴなサウンド・アート。触れる箇所によって、聞こえる楽器の音が変わるため、美しい合奏を聴くためには、より多くの鑑賞人が作品に接しなくてはなりません。オーケストラの合奏を奏でようと奮闘する姿は、クモの巣に捕まり、必死にもがく人のようにも見えます。

・日時 :5/18(土) 〜5/26(日)
・場所 :六本木ヒルズ ウェストウォーク2F
・参加料:無料



ジョシュア・オコン「下(アンダー)」

《下(アンダー)》2018 Courtesy the artist and Asakusa, Tokyo

メキシコシティ在住のアーティスト、ジョシュア・オコンによる本作では緑豊かな自然や、そこで生きる動植物の様子を、高解像度なドキュメンタリーとして4Kモニター3台で映し出しています。タイトルである《下(アンダー)》が隠された存在を暗に示すように、本作品の舞台となっているのは現在進行中の東京湾埋立地です。広大な森の下には1977年から東京都が排出した産業・家庭廃棄物が埋め立てられています。本作が映しだすのは近代化の負の遺産を覆い隠す美しい自然の姿です。

・日時 :5/18(土) 〜5/26(日)
・場所 :六本木ヒルズ ウェストウォーク2F
・参加料:無料



トロマラマ「ザー・ザー・ズー」

トロマラマ《ザー・ザー・ズー》2007年 所蔵:森美術館

インドネシアの3 人組アーティスト・ユニット、トロマラマが、同国のインディーズバンドRNRMのために、膨大な数のボタンとビーズをコマ撮りして制作したアニメーション・ミュージックビデオです。日用品を使った色鮮やかで軽快な映像は、私たちに小さな驚きをもたらします。

・日時 :5/18(土) 〜5/26(日)
・場所 :六本木ヒルズ ウェストウォーク2F
・参加料:無料



トロマラマ「戦いの狼」

トロマラマ《戦いの狼》2006年 所蔵:森美術館、東京

インドネシアの3 人組アーティスト・ユニット、トロマラマが同国の人気ロックバンド、セリンガイのために、400枚以上の木版画をコマ撮りして制作したアニメーション・ミュージックビデオです。木版画という古典的な手法と現代インドネシアのサウンドの融合が斬新です。

・日時 :5/18(土) 〜5/26(日)
・場所 :六本木ヒルズ ウェストウォーク2F
・参加料:無料



さわひらき「エアライナー/ウォール/マイニング」

さわひらき《エアライナー》2003年 所蔵:森美術館

ページをめくると飛行機が飛ぶ姿が映し出され、ノートの端に絵を書いて遊ぶパラパラ漫画を想起させる《エアライナー》、さわが住むロンドンのアパートで、壁の向こう側の部屋でヤカンやカップといった小物が動き出したらどうなるか、という空想に着想を得た《ウォール》、「記憶の糸」がテーマの1つであり、テレビ放映もされた《マイニング》。どこか夢のようでもあり浮遊感に満ちたさわ独自の世界観をお楽しみください。

・日時 :5/18(土) 〜5/26(日)
・場所 :六本木ヒルズ ウェストウォーク2F
・参加料:無料



5/20(月) START

RedBall Project
(レッドボール・プロジェクト)

シカゴでの展示風景(Photo:Kurt Perschke)

アメリカ出身のアーティスト、カート・パーシキ―が立ち上げたプロジェクトで、今までに世界中の32都市で行われていますが、日本では今回が初の取り組みとなります。
六本木アートナイトのメインイベント5日前の5月20日より、毎日、六本木エリアの異なる場所に直径4.5メートルの巨大な赤いボールが出現し、街行く人を楽しませます。一体どこに出現するのか、ご期待ください!
https://www.redballproject.com

・展開期間:5/20(月)〜5/26(日)
・場所:
5/20(月) ピラミデビル 11:00〜18:00
5/21(火) 21_21 DESIGN SIGHT 10:00〜17:00 ※荒天のため、展示は中止となりました。
5/22(水) 国立新美術館 9:30〜16:30
5/23(木) 森美術館ミュージアムコーン前 11:00〜18:30
5/24(金) 21_21 DESIGN SIGHT 10:00〜17:00
5/25(土) 六本木ヒルズ66プラザ 17:00〜24:00
5/26(日) けやき坂イーストコート 11:00〜17:00
※荒天の場合は中止の可能性あり



5/21(火) START

アンドリュー・ビンクリー「ストーン・クラウド」

展示風景:ホノルルビエンナーレ2017

ハワイ在住のアンドリュー・ビンクリーは、中国各地を巡ったのち、数年間タイで僧侶として修行をした経験をもとに、太平洋諸島の自然と仏教思想を融合した作品を制作しています。《ストーン・クラウド》は、岩肌の写真が印刷され、雲のように浮かぶ彫刻作品で、固体性と流動性、軽さと重さなど、相反する様々な性質が共存しています。日常の世界観から逸脱する、その驚くべき存在は、超越的な感覚を呼び起こしてくれるかもしれません。

・日時 :5/21(火) 〜5/26(日)
・場所 :六本木ヒルズ メトロハット
・参加料:無料



ROPPONGI ART NIGHT CAFÉ Supported by Seibu & Sogo
プレイベント

・日時 :5/21(火) 〜5/26(日)
・場所 :六本木ヒルズ ヒルズカフェ/スペース
・参加料:無料

■「表現する歓び」アール・ブリュットの先駆者達 Paleo〜Neo

誰のためでもなく、純粋に自分が生きるために制作する作家達。日本でまだアール・ブリュット、アウトサイダーアートということばが使われ始める何十年も前に、東京でも「八幡学園」などの児童保護施設や、「東京足立病院」「平川病院」といった一部の精神病院では創作活動が行われていました。周囲の理解と愛情によって、作家達の作品は変わっていきます。今は亡き作家達と、今を生きる作家達の「表現する歓び」に心を寄せ、時空を超えた語らいをしていただけましたら幸いです。

■六本木アートナイトヒストリー展

2009年3月28日(土)、ヤノベケンジの巨大人形《ジャイアント・トらやん》が大観衆の前で火を噴き度肝を抜くことから六本木アートナイトの歴史は始まった。以来、草間彌生、日比野克彦、名和晃平、蜷川実花など錚々たるアーティストで彩られたヒストリー、そして今年の見どころ集をお見逃しなく。

■8K×ルーブル

・日時:5/21(火)〜5/24(金) 19:00〜23:00、5/26早朝3:00〜5:00
※5/21〜24は、飲食スペースでの放映となります。

NHKがBS8Kで放送する8Kコンテンツを上映。ルーブル美術館との共同制作による「ルーブル美術館 美の殿堂の500年」、気鋭のクリエーターが8K映像表現に挑んだ「8Kテクネ」など、超高精細映像が織りなす新たな世界を体感!
タイムテーブル:https://www.nhk.or.jp/bs4k8k/assets/pdf/event_artnight.pdf

■8K×ルーブル スペシャルトークショー

日時:5/21(火) 20:00 〜 21:00
小池寿子(國學院大学教授)、三浦篤(東京大学教授)

NHKがBS8Kで放送する「ルーブル美術館 美の殿堂の500年」。その監修にあたった専門家2人が、8Kでこそ見える魅力や楽しみ方を語るトークショーを開催します。出演:小池寿子(國學院大学教授)、三浦篤(東京大学教授)

■映像上映(カフェプロジェクター)

六本木アートナイトアーカイブ映像、FUROSHIKI TOKYO展映像を上映



5/22(水) START

チェ・ジョンファ「みんなで集めよう」

完成イメージ

チェ・ジョンファはプラスチック製の大量生産品や一般の台所用品に美しさを見出し、まるで錬金術師のように質素な素材を魅力的なアートに作り変えます。《みんなで集めよう》はコミュニティベースのアートプロジェクトです。プラスチック製のカゴ、お皿、鍋などを寄付してもらい、ワークショップの参加者がそれらを土台に設置された棒に通して積み重ね、抽象的な彫刻や寺院の柱のように見える作品を制作しました。

・日時 :5/22(水) 〜5/26(日)
・場所 :国立新美術館
・参加料:無料



5/24(金) START

和田山 真央「Forgiveness」

《混ざりゆく》 2018年(Photo:Kurt Perschke)

今、自分自身がこの世の中において感じるもの。使うという感覚を楽しんでいただける器、時代の狭間のような感覚を表現したオブジェと器を展示します。

・開催期間:5/24(金)~6/16(日)
・開館時間:10:00〜22:00(最終入館 21:30)
 ※「六本木アートナイト 2019」開催に伴い、5/25(土) は21:00まで営業延長
・場所  :ROPPONGI HILLS A/D GALLERY(六本木ヒルズ森タワー3F)
・入館料 :無料



西原 尚「おひまち」

66プラザに突如樹立された巨大な竹の楽器「おひまち」は、電動式の鞴(ふいご)によって和音を鳴らします。本作はさまざまな⺠族楽器をモチーフに作品を制作してきたアーティスト、⻄原尚によるものです。タイトルは田植えや稲刈りが終わった後に、日の出を待ちながら宴を行う日本各地の祭り「御日待(おひまち)」に由来しています。
また5月26日(日)4:00より日の出を祝う⻄原によるパフォーマンスが行われます。
日の出を祝うパフォーマンス:5月26日(日)4:00-4:30
会場:66プラザ、ウェストウォーク

・日時 :5/24(金) 〜5/26(日)
・場所 :六本木ヒルズ 66プラザ
・参加料:無料



開催中の展覧会

PIXARのひみつ展
いのちを生みだすサイエンス

©︎Disney/Pixar

「The Science Behind PIXAR」と題して2015年にボストンサイエンスミュージアムで初開催され、その後アメリカおよびカナダで150万人以上(合計8箇所)を動員した展覧会です。実際のアニメーション制作のカギとなる8つの工程を通してPIXARアニメーションを支える科学について学べるハンズオン展示です。PIXARアニメーションの人気キャラクターを通して専門的な知識や技術を体験することができます。

・開催期間:開催中〜9/16(月・祝)
・開館時間:10:00~22:00(最終入場は21:30)
 ※「六本木アートナイト 2019」開催に伴い、5/25(土) は翌6:00まで開館延長
・場所  :六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー52F)
・入館料 :一般 1,800円、学生(高校・大学生)1,200円、子供(4歳~中学生)600円、シニア(65歳以上)1,500円



六本木クロッシング2019展:
つないでみる

飯川雄大《デコレータークラブ–ピンクの 猫の小林さん–》2019年 展示風景:「六本木クロッシング2019展」 森美術館
撮影:木奥惠三

「六本木クロッシング」は森美術館が3年に一度、日本の現代アートシーンを総覧する定点観測的な展覧会として2004年以来開催してきたシリーズ展です。第6回目の開催となる本展は、1970-80年代生まれを中心とした日本のアーティスト25組を紹介し、現代美術からファッション、AI、人工生命まで、今日の表現を通して見える「つながり」に注目します。

・開催期間:開催中~5/26(日)
・開館時間:10:00~22:00(最終入館 21:30)
 ※火曜日のみ17:00まで(最終入館 16:30)
 ※「六本木アートナイト 2019」開催に伴い、5/25(土)は翌6:00まで
・場所  :森美術館(六本木ヒルズ森タワー53F)
・入館料 :一般 1,800円、学生(高校・大学生)1,200円、子供(4歳~中学生)600円、シニア(65歳以上)1,500円



MAMコレクション009
「米谷 健+ジュリア」
MAMスクリーン010
「ミハイル・カリキス」
MAMプロジェクト026
「カーティス・タム」

米谷健+ジュリア《生きものの記録》2012年 展示風景:「MAMコレクション009:米谷健+ジュリア」 森美術館2019年
撮影:木奥惠三

●MAMコレクション009:米谷 健+ジュリア
 米谷健+ジュリアによる緑色に光る巨大なアリの形の立体作品を紹介。

●MAMスクリーン010:ミハイル・カリキス
 労働雇用、コミュニティの意味を考えさせるミハイル・カリキスの映像3作を上映。

●MAMプロジェクト026:カーティス・タム
 梵鐘の胎内に見立てた空間で「ディープ・リスニング」を体験できるのサウンド・インスタレーションを紹介。

・開催期間:開催中~5/26(日)
・開館時間:10:00~22:00(最終入館 21:30)
 ※「六本木アートナイト 2019」開催に伴い、5/25(土)は翌6:00まで開館延長
 ※火曜日のみ17:00まで(最終入館 16:30)
・場所  :森美術館(六本木ヒルズ森タワー53F)
・入館料 :「六本木クロッシング2019展:つないでみる」チケットで観賞可



nendo × Suntory Museum of Art
information or inspiration? 左脳と右脳でたのしむ日本の美

人は美しいものに出会ったとき、2種類の感動のしかたをすると仮定。作品の背景や制作過程、作者の意図や想いを知ることで生まれる感動、そしてもうひとつは、ただただ理由もなく、心が揺さぶられる感動です。本展は、佐藤オオキ率いるデザインオフィスnendoが提案する、左脳的なアプローチ、右脳的な感じ方の双方で、日本の美術をたのしんでみる展覧会です。
つまり、1つの展覧会のようで、2度たのしめる展覧会なのです。
さて、あなたは理論派?それとも直感派?

・開催期間:開催中~6/2(日)
・開館時間:10:00~18:00(金・土曜日は10:00~20:00)
 ※「六本木アートナイト2019」開催に伴い、5/25(土)は24:00まで開館延長
 ※いずれも入館は閉館の30分前まで
・場所  :サントリー美術館(東京ミッドタウン ガレリア3F)
・入館料 :一般 1,300円、大学・高校生 1,000円、中学生以下無料



ユーモアてん。/SENSE OF HUMOR

グラフィックデザインを通して長年人々を楽しませ続けてきた浅葉克己がディレクションを手がける本展は、その活動のインスピレーションのもととなっている国内外から集められた様々な資料やオブジェクトとともに、浅葉がシンパシーを感じているデザイナーやアーティストの作品を一堂に集めます。時代や国を超えたユーモアのかたちと表現を一望することで、私たちは日々の営みの中にある身近なユーモアを見つめ直すことになるでしょう。

・開催期間:開催中~6/30(日)
・開館時間:10:00~19:00
 ※「六本木アートナイト2019」開催に伴い、5/25(土)は23:30まで開館延長
 ※いずれも入館は閉館の30分前まで
・場所  :21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2
・入館料 :一般 1,100円、大学生 800円、高校生 500円、中学生以下無料



企画展
「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」

グスタフ・クリムト《エミーリエ・フレーゲの肖像》1902年油彩/カンヴァス 178x80cm ウィーン・ミュージアム蔵
©Wien Museum / Foto Peter Kainz

19世紀末から20世紀初頭にかけて、ウィーンでは、絵画や建築、工芸、デザイン、ファッションなど、領域を超えて、新しい芸術を求める動きが盛んになり、煌びやかなウィーン独自の文化が開花しました。この時代、画家クリムトやシーレ、建築家ヴァーグナー、ロースらが登場し、モダン・アート、モダン・デザインの黄金期を迎えます。本展は、ウィーンの世紀末文化を「近代化(モダニズム)への過程」という視点から紐解く新しい試みの展覧会です。18世紀の啓蒙思想から、そのプロセスを辿る本展は、ウィーンの豊穣な文化を知る展覧会の決定版と言えます。

・開催期間:開催中~8/5(月)
・開館時間:5/25 (土) 10:00~22:00、5/26(日) 10:00~18:00
・場所  :国立新美術館 企画展示室1E
・観覧料 :一般 1,600円、大学生 1,200円、高校生 800円
・その他 :撮影は原則不可、但し一部フォトスポット有