開催プログラム一覧

T10

街なか各所

西尾美也+東京藝術大学学生 《もうひとつの3拠点:三河台公園/カーテンをゆく》

1枚目:西尾美也《カラダひとつ:人間の家[スカート]》2014年 展示風景:「六本木アートナイト2014」2014年/六本木ヒルズアリーナ/東京 撮影:Koji Shimamura
2枚目:「見カーテン」
3枚目:「伝承と変調 tradition, variation」
4枚目:「Ikizuku」
5枚目:「窓辺の物語」
6枚目:「重ね木」

[日時]
5/27(土)~5/28(日)
[場所]
三河台公園
[参加料]
無料
装いとコミュニケーションをテーマに、2014年にメインプログラムを、2019年に街なかプログラムを⼿がけた⻄尾が、今回はさらに地域から学び、地域の⽅と共に⽣み出す「共有空間」を作品として提⽰します。
3拠点の⼀つ⽬は、三河台公園。本番には、共有空間を象徴する⾐環境が創造され、来場者を招き⼊れる場となります。


カーテンをゆく
建物に付随してあるカーテンから、カーテンそのものへ
服でもなく建物でもない、拡張された服としてのカーテン、柔らかい建築としてのカーテンへ
商品としてのカーテンではなく、暮らしの記憶をもったカーテンへ
そうしたカーテンという生き方をゆく
人あるいはカーテンが移動する、人あるいはカーテンが公園に集まる
カーテンあるいは人をくぐる、カーテンあるいは人を出入りする
共有空間の方へ進む、カーテンをゆく

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「見カーテン」
岡田結実(東京藝術大学大学院生)
5/27(土) ①13:30〜、②14:30〜、③15:30〜、④19:15〜、⑤20:00〜
5/28(日) ①11:30〜、②13:30〜、③14:30〜、④16:30〜、⑤17:30〜
※各約15分間

簡単な動作で身体を動かし、自分だけの作品の見方をつくるワークショップです。カーテンのある三河台公園の空間に馴染む身体と新たな視点を発掘し、他の参加者とその自分だけの見方を共有します。所要時間15分程度。

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「伝承と変調 tradition, variation」
kamijō haruto(東京藝術大学学生)
5/27(土 )①10:00〜、②11:00〜、③12:00〜、④13:00〜、⑤14:00〜、⑥15:00〜、⑦16:00〜、⑧19:30〜、⑨20:30〜
5/28(日) ①10:00〜、②11:00〜、③12:00〜、④13:00〜、⑤14:00〜、⑥15:00〜、⑦16:00〜、⑧17:00〜、⑨17:45〜
※各約5分間

多種多様な楽器による口頭伝承音楽の即興的演奏です。共通した骨組みの旋律を多様な文化による装飾を施しながら幾度と語り、時間と共に変わりゆく空間の色調と共に音を変調させます。音と六本木の風景が鑑賞者の記憶の中で結びつくことで、目には見えない形で「共有空間」を生み出します。5分から15分程度。

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「Ikizuku」
Kani Ningen(奈良県立大学西尾美也研究室OB)

5/27(土) 10:00~5/28(日) 18:00

息づく、行き着く、生きつく。六本木の音をサンプリングして加工することで、風によるはためき、人が通る足音や声などとともに、カーテンの中で息づく生き物の音を表現します。同じ空間にいながら、QRコードで読み込んだ音源を各自のデバイスで視聴する、プライベートでありパブリックな視聴体験となるでしょう。

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「窓辺の物語」
島村凜(東京藝術大学学生)、岡田結実(東京藝術大学大学院生)、宮森みどり(東京藝術大学大学院生)、砂守かずら(東京藝術大学研究生)

5/27(土) 10:00~5/28(日) 18:00
※「西尾研究室/DATSUEBA六本木」にてアーカイブをご覧いただけます

三河台公園に共有空間を象徴する衣環境をつくるために、六本木に暮らしている方々から普段家の中で使っているカーテンをお借りしました。そのプロセス自体をリサーチと捉え、カーテンや窓辺にまつわる記憶や思い出も収集しました。

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「重ね木」
あらかわまほ(東京藝術大学大学院生)、白川深紅(東京藝術大学学生)、共同制作:六本木中学校美術部

5/27(土) 10:00~5/28(日) 18:00
※「西尾研究室/DATSUEBA六本木」にてアーカイブをご覧いただけます

「重ね木」は六本木で出会った人々が「六、本、木」という文字を書き重ねて作ったカーテンです。地層や建物、歴史、そして時間が重なり合ってできた六本木の街を表現しています。会期中、三河台公園の展示にカーテンを貸してくださった方々の各家庭で、このカーテンが使用/展示されます。

アーティスト情報

西尾美也+東京藝術大学学生

1982年奈良県生まれ。美術家。東京藝術大学美術学部先端芸術表現科准教授。装いの行為とコミュニケーションの関係性に着目したプロジェクトを国内外で展開。ファッションブランド「NISHINARI YOSHIO」を手がける。近年は「学び合いとしてのアート」をテーマに、さまざまなアートプロジェクトやキュレトリアルワークを通して、アートが社会に果たす役割について実践的に探究している。