開催プログラム一覧

T04

街なか各所

林千歩 「平行世界」《もうないかもしれないよ》

《もうないかもしれないよ》
2014年、Video 5:12 min

[日時]
5/27(土) 10:00~5/28(日) 18:00
[場所]
イグノポール1階
[参加料]
無料
この世界は、想像しつづけることで存在しています。本展の2つの映像作品は、それぞれ、地球が人間視点による無数の事実を語る《もうないかもしれないよ》と、生命の生と死が愉快な悪夢のように循環する《踊るブッダの誕生日》です。あらゆる生命は、同じ世界に存在しているようで、異なる世界を生きています。本展は、無数の事実と生と死という掛け合わせから、見えるものと見えざるものが繋がる世界を立ち上げます。

《もうないかもしれないよ》
窓の外を見るのは、どこかの、誰かの日常の視点。回転する地球が、さまざまな人間の思考を混ぜこぜにした、ひとり語りをはじめます。地球の歴史、日常のトラウマ、災害の記憶と噂話。月とミサイルが周回し、犬の首が吹き飛ぶと、地球が呟きます。「わたしは……人間以外のすごい生き物になりたいです」。そして、犬の体に人間の顔がくっ付き、地球が涙をこぼします。この世界には、無数の事実が飛び交っていて、現実では叶えられない夢も叶えることができるのです。

アーティスト情報

林千歩

1988年東京都⽣まれ。2018年東京藝術大学大学院美術研究科博士号取得。神話的な意味での「変身」をテーマに手作り感あふれる、主に映像作品を制作しており、初期作品では本人が頻繁に登場していました。一見エロティックでグロテスクな作品群ですが、多角的かつ俯瞰した視点からのユーモアも併せ持つ作風となっています。主な展覧会に、「第17回アジアン・アート・ビエンナーレ・バングラデシュ2016」、「六本木クロッシング2019展」、「Festival Seni Media Internasional 2019」 (インドネシア国立美術館)など。