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MESSAGEメディアアートディレクター
齋藤精一

アートとは人によって自由に様々な価値付けや捉え方ができるものです。時に人に疑問を与えたり、人々をつなげたりと、不思議なチカラを持っています。今ではアートは多様に形を変え、エンターテイメントや広告の領域でもそのチカラを発揮するようになっています。アーティストにとっては表現領域が拡大し作品が多くの人の目に触れる機会が増え、一方見る側にとっては日常生活のなかで様々な表現を楽しむことが出来る環境になったということができます。時代によって色々なものは変わらなければいけない、アートもまさにその流れにいます。今回新設されたメディアアートディレクターとして、六本木アートナイトにコンピューターやテクノロジーを使ったアート作品を持ち込み、それに参加できるような仕組み、人とつながれるような仕組みをできるだけ多く導入しました。東京オリンピック・パラリンピックが5年後と迫った今、みんなでつながって自然に同じ方向を向いてしまうような瞬間を、今年の六本木アートナイトから更に作って行きたいと思います。

メディアアートディレクター 齋藤精一

プロフィール

1975年神奈川県生まれ。建築デザインをコロンビア大学建築学科(MSAAD)で学び、2000年からNYで活動を開始。その後、ArnellGroupにてクリエイティブとして活動し、2003年の越後妻有アートトリエンナーレでアーティストに選出されたのをきっかけに帰国。その後、フリーランスのクリエイティブとして活躍後、2006年にライゾマティクスを設立。建築で培ったロジカルな思考を基に、アート・コマーシャルの領域で立体・インタラクティブの作品を多数作り続けている。2009年-2014年国内外の広告賞にて多数受賞。現在、株式会社ライゾマティクス代表取締役、東京理科大学理工学部建築学科非常勤講師。2013年D&ADDigital Design部門審査員、2014年カンヌ国際広告賞Branded Content and Entertainment部門審査員。

最近の代表作品

「FULL CONTROL TOKYO」2012

auのCM「FULL CONTROL Tokyo/Real」篇の世界を実現した作品。
抽選で選ばれた人が東京タワーを背にした増上寺に集結し、ライブや東京の街をスマートフォンでコントロールする体験をした。
同時に、専用のアプリを使用してネット上からイベントに参加する試みも実施した。

「NIKE ‘house of mamba’ LED basketball court」

2014年8月上海で発表したLEDバスケットボールフルコートの作品。プレイヤーにはセンサーを付け位置情報を取得することでトレーニングやゲームの新しい可能性を示した。NBAプレイヤーのコービー・ブライアントも体験し、世界的に大きな話題を呼んだ。