開催概要

メインプログラム・アーティスト名和晃平KOHEI NAWA

今年のメインプログラム・アーティストは国際的に活躍する彫刻家、名和晃平。六本木ヒルズアリーナ、国立新美術館、東京ミッドタウンの 3ヶ所でインスタレーションを公開します。

名和晃平が、希少植物を求めて世界中を飛び回るプラントハンター、西畠清順と、バルーン(風船)の既成概念を覆す大胆な発想で造形作品を制作するユニット、デイジーバルーンとのコラボレーションにより、六本木に文化の夜明けを象徴する「森」を出現させます。国際都市東京に世界中から人々が訪れるのと同様に、重力・空間・生命の関係性を表現する彫刻作品「Ether」(エーテル)が国内外から多種多様なものを引き寄せ、六本木という都心を異空間に変貌させます。また、彫刻作品「White Deer」は、岡山県の犬島で誕生し、京都に立ち寄り、東京を彷徨う「迷い鹿」として、森のなかで「Ether」と出会います。その後、東北へと向かい、「Reborn-Art Festival 2017」(2017年7月22日~9月10日)で宮城県の牡鹿半島の海辺に設置される予定です。

左:そら植物園 代表 西畠清順 右:デイジーバルーン(細貝里枝/河田孝志)

名和晃平 プロフィール

©Nobutada OMOTE|SANDWICH

名和晃平。1975 年大阪生まれ。彫刻家。2003 年京都市立芸術大学大学院芸術研究科博士(後期)課程彫刻専攻修了。博士号取得。2009 年、京都に創作のためのプラットフォームSANDWICHを立ち上げる。2011 年、東京都現代美術館で個展「名和晃平 – シンセシス」を開催。ビーズ、発泡ポリウレタン、シリコーンオイルなど様々な素材とテクノロジーを駆使し、彫刻の新たな可能性を広げている。近年は建築の設計にも取り組み、空間とアートを同時に生み出すプロジェクトを進めている。京都造形芸術大学大学院芸術研究科教授。